
まず一般にも言われているように権力が人を変えるという話です。これも権力が脳に与える影響ということで研究がなされていますが、意外と複雑なようです。というのも、共感のような自己制御の活動が低下するのですが、それに加えて自己中心性がより強くなるということも同時に起きているわけです。つまり人に共感できず、ひたすら自己中になるということです。
ですから国民のためとか、社会のためとか街のためとか、そのほとんどが嘘でしょう。なぜならば孤高武士型で立候補した政治家など、ほとんど見当たらないからです。集団農耕型の人間は、もともとが利他主義ではなく、利己主義の自己中心性の強い人間なんです。
両者の違いはすでにとりあげました。孤高武士型であれば、自らを律することができ、真に公に奉仕する事を成し遂げる強い精神力と、行動力があるわけです。一方で、集団農耕型の人間が政治家になっても、もともと利己的な人なのですから、世のため人のためになど働くはずがないのです。口先でいくら良いことを言ってもほとんどでまかせなのです。なぜならば、もはや他人との共感性がなくなっているわけですから当然ですよね。共感性が失われているということは、困っている人の本当の気持ちなど理解できていないということです。だからこそ、口で言ってみたり、視察などしてみせるわけです。共感力が強ければ、ある意味で視察など不要なのです。
権力を手に入れると人が変わるのは、政治家だけではありません。多くの会社、特に大企業などの経営者を始め、大学などの比較的閉鎖的な組織の長や役人などにおいても同じ事がいえます。この30年以上にわたって、企業とその経営陣だけが豊かになり、社員や労働者は貧困にあえぐようになったのも、多くの経営者が権力に取り込まれた結果でもあるのでしょう。
脳の変化のスピード

性格が変わるということは分かりました。そしてその時には脳内でも変化が起きていることもよくわかりました。ではその脳内での変化というのは、どれくらいのスピードで起きているのでしょうか?その疑問をAIにぶつけたところ、生成してくれたのがこのイラスト(色は私)です。正直これを見て、私自身大変に驚きました。皆さんもそうではありませんか?政治家などが変わってしまうというのも、だいたい当選してから一年ぐらいかなと、漠然と思っていたからです。ところがこれによれば、場合によっては当選した瞬間から変わってしまうということですね。この図をどこまで信じればよいのか、専門知識のない私には判断しかねますが、感覚的には合っているように思えるのです。
そしてなにより恐ろしいのは、既に何年も何十年も続けている政治家たちの脳内の変化はどうなっているのだろうかと、つい想像してしまうことです。まともな政治家など、ほとんどいないのも頷ける話です。では私たちはどうすればいいのでしょうか。そのことを真剣に考えて行動を起こさなければ、この国はこのまま衰退し切って、ついには滅亡ということにもなりかねません。あるいは他国に乗っ取られるでしょう。
凶悪犯罪の発生時、犯人の子供時代の同級生に話を聞く、という報道やワイドーショーが必ずあります。人は変わるという当たり前のことを理解していれば、あのような無駄に近い演出も行われないはずなのですが...。